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介護体制作り

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介護は人生です。

家族や大事な人が突然倒れたり、認知症になったりと介護が必要になったら、本人はもちろんのこと私たちは混乱に陥ります。
特に介護者が働いていたり、介護者自身が病気がちであったり、また要介護者との生活拠点が物理的に遠かったりした場合は混乱と迷いはいっそう強いものとなります。
こういった状況でも介護者の人生は続きます。結婚や就職はその時期を自ら選択することができますが、介護の時期は選べません。それは否めない事実です。しかし、人生の選択肢がなくなるわけではありません。介護は人生です。いままでの人生を自ら選択してきたように、これからの人生にも選択肢はあります。
そこで、必要になるのが「これからの人生設計」です。
人生設計に必要なことは「夢」です。いまの夢をあきらめる必要もありません。夢を実現させるためにはどうしたらいいのかを考え、実践していけばいいのです。
まずは「今、何が問題なのか」「何に不安を感じているのか」をはっきりさせることが重要です。そして、その問題解決を図りつつあなたの将来を望ましい状況にしていくように人生設計を見直せばいいのです。

介護を「放棄」することも人生の選択肢としてあります。介護者としての責任ある選択です。
不幸な事件になってしまうような人生であれば「介護をしない」というのも愛情ある介護者としての選択だと考えます。

人生設計の必要性

なぜこれからの人生設計を見直さなくてはならないのでしょうか。

介護者となった事実を受け入れるため

治療が終了しても以前と同じ状態で戻ってくるとは限りません。障害や後遺症が残ることもあります。また老化は誰にでも訪れる自然現象です。とはいえ、突然介護者となれば、誰もが混乱します。「あぁ終わった・・」と自分の将来が見えなくなり絶望に陥る方もいらっしゃいます。これは当たり前の気持ちです。自暴自棄にならないためにも「自分の置かれている状況」「要介護者の置かれている状況」を客観的に把握することが大事です。

間違った介護をしないため

要介護者のお世話をすることが介護ではありません。介護は要介護者の生活を支援することです。要介護者ができることまで介護者が手を差し伸べる必要はありません。以前と同じ様なスピードではできないかもしれません。しかし、時間がかかってでも要介護者が「できること」を介護者が手伝ってしまうと、できることもできなくなり余計状況は悪くなることがあります。

要介護者が親であったら、親子という関係は変わりません。介護者は要介護者の支援者ではありません。

要介護者中心の人生ではなく、人生は介護者が作ることを自覚するため

介護が始まると、要介護者の状況や都合が優先され、介護者の都合や気持ちがないがしろにされることが多いです。また介護者本人も要介護者を中心に生活を考えがちです。それが悪いことではありません。ただあなたの人生はあなたのものです。何を優先するのかもあなたの選択です。

介護を一時的なものと捉えないため

介護は人生です。つまり長期スパンで捉える必要があります。介護が始まると、いま目の前の問題を解決することに一生懸命になりがちです。場当たり的な対応はかえって二度手間にこともあります。また、要介護者も介護者も生きています。状況は変わることもあります。要介護者の病状が悪化する場合もあれば、介護者自身が病気になることもあります。介護を一時的なものと捉えないためにも人生設計の見直しは必要です。

介護をひとりで抱えないため

要介護者の家族、親族はあなた以外にもいらっしゃいますか。もし、あなただけであれば地域にあるサービスを積極的に活用しましょう。もちろんお金もかかります。だから働くことは続けなければなりません。いままでと同じ様な経済的状況では生活は難しいかも知れません。となれば、やはり人生設計の見直しは必要です。

要介護者の家族、親族はあなた以外にもいらっしゃいますか。もし、ほかにもいらっしゃるようであれば、あなた一人に負担がかからないように十分に話し合いをしましょう。介護者には介護者の人生があります。あなたにも、ほかの家族、親族にも各々の人生があります。みなさんの人生を見直す必要があります。だれがどこまでできるのか(見守りや経済的支援も含めて)思いやりの気持ちをもって話し合い、各々の人生を豊かなものにしていきましょう。

介護体制づくり。ここだけは抑えたい6つのポイント

1.要介護者の状況を見極めるチェックポイント

□病気の概要を知る
□麻痺の有無や程度を知る
□制限される行為を知る
□病気の進行や今後を知る
□退院後の外来治療の必要性と通院の頻度
□医療的に日常生活で気をつけること
□家事、外出、仕事などどこまでできるか
□日常生活動作の介護の必要性とその程度
□薬、必要な医療的処置およびその管理等の必要性の有無
□在宅療養に必要な用具・住環境の準備
□介護保険利用にあたり認定調査の申請
□必要な介護の内容と頻度
□相談先の確保
□精神状態、体力の程度、本人のやる気

要介護者ができることまで手を出す必要はありません。要介護者が安全で健康な生活ができるように、環境を整備します。
入院中であれば、看護師さんに生活状況を聞いたり、病気については主治医によく話を聞きます。
その場合にチェック項目のように「具体的」に質問することがポイントです。

2.家族、親族、だれがどこまで何ができるのか

□同居、別居はどうするのか
□だれが何をどこまでできるのか(何曜日、月○日、1日○時間など)
□介護者の仕事の有無
□介護者の家族の状態(育児や就学児などの世話)
□介護者の体力や健康状態

介護者が緊急事態になったとき(ケガをした、病気になった、家族に何かがあったなど)の体制も決めておくと、または話し合っておくと、いざというときの選択肢になります。

3.要介護者の経済力、家族・親族の経済力を見極める

□要介護者のいままでの経済力の洗い出し
□要介護者のいままでの生活の洗い出し(何にどのくらいお金をつかっていたのか)
□要介護者の資産の洗い出し(収入・支出・貯金・不動産・株・負債・保険)
□介護にかかる費用(一時的なもの)
□生活費とは別に介護にかけられる費用(介護保険サービス以外も含めて)
□介護にかけられる費用のうち介護保険や地域福祉サービス対象となるもの(月額・定期的なもの)
□健康保険料、介護保険料、障碍者控除など、公的助成や控除の適応有無
□経済的援助の有無

「お金の話=はしたない」ですとか「自分の家の財布事情を明かしたくない」という理由で、家族・親族間でのお金の話は非常にデリケートです。しかし、後々もめるのもお金のことが多いです。ここでお金の話を決めなくても、お金の話がしやすい雰囲気にしておくことが大事です。

4.住む環境を整備する

□住宅内のチェックを専門家に依頼(理学療法士、ケアマネ、福祉用品業者などの専門家の意見を参考にすると良い)
□排泄・入浴・食事の3大介護の導線や機能を要介護者目線と介護者目線でチェック
□睡眠・日中の活動・外出の導線や機能を要介護者目線と介護者目線でチェック
□介護用品や補助具などの導入検討
□改修にかかる費用の確認
□改修や介護用品に対する介護保険や福祉サービスの利用条件や金額、工期などの確認

要介護者の生活環境を整えることは、介護を楽にしたり、要介護者のリハビリになることもあります。専門家に自宅調査をしてもらい、アドバイスをいただくことをお勧めします。また、リハビリ担当者に自宅調査を依頼すると、今後のリハビリ計画にも役立ちます。

5.介護保険や地域の福祉サービスを活用する

□自宅に取り入れて利用するもの、自宅に訪問して利用するもの、施設などに出向いて利用するものなど、介護保険の内容をチェック
□住んでいる地域の福祉サービスのリストアップ(福祉サービスの内容。利用条件、費用、申請窓口)
□民間企業の福祉サービス事業のリストアップ(福祉サービスの内容。利用条件、費用、申請窓口)
□要介護者の支援者(介護をしてくれるプロフェッショナル)との面談(介護知識、志、技術、経験、人柄をチェック)

シルバー人材センターなどで提供してくださるサービスは、サービス受給者としてのサービスと、サービス提供者としてのサービスがあります。要介護者でもサービス提供者として社会貢献することで要介護者の生きがいになることもあります。

6.介護体制は定期的に見直しをする

□介護度の更新時に介護体制を見直す
□主治医、介護支援者、親族との面談
□要介護者の状況確認
□家族・親族の体力・健康状態の確認
□家族・親族の生活の状況
□家族・親族の経済力の状況
□要介護者の住環境の確認
□介護保険サービスや地域の福祉サービスの利用の見直し

1度決めたことでも、変わることは自然です。要介護者の状況が変わることもあれば、介護者の状況が変わることもあります。ほかの家族・親族も状況も変わります。
ですから、1度決めたことだからといって、あなたの考えを変えることは悪いことではありません。
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