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医療機関との付き合い方

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医療機関と上手に付き合う

介護の原点には「医療」があります。何かしらの疾患が原因で介護が始まります。年を重ねれば体にガタがくるのは当たり前です。(もちろんガタがこないようにすることが大事ですが)しかし、医療は革新的に進化しています。医療と上手に付き合うことで介護状態を予防することも介護を楽にすることもできる場合があります。
病気(糖尿病や高血圧などの慢性疾患も病気です)を上手にコントロールしながら上手に付き合うには、要介護者の体のことを客観的に理解してくださるかかりつけ医の存在は大きいです。定期的な健康診断はもちろんのこと、何か異変を感じたときにも相談できるかかりつけ医を持つことをお勧めします。
また、必要に応じて専門医による治療を受けた場合にも、必ずかかりつけ医に報告しておきましょう。

慢性疾患の糖尿病や高血圧は本人にとって「疾患」という自覚を持ちにくい病気です。本人に疾患の療養の自覚がなければ治るものも治りませんし、病状の維持も難しいです。本人の自覚を促すのも介護者のすべきことなのかもしれません。

かかりつけ医って何?

体調の管理や,病気の治療・予防など、日常的に相談できて緊急の場合にも対処してくれる医師および歯科医師のことをかかりつけ医といいます。
かかりつけ医が全ての治療ができなくてもいいのです。専門的治療が必要なときは、その必要に応じて専門医をご紹介してくださいます。ですから、かかりつけ医以外で受けた治療についても、かかりつけ医に報告しておくことが大事になります。
一般的に言われている「よいかかりつけ医」とは

□よく話を聞いてくれて、わかりやすく丁寧に説明をしてくださる
□要介護者が歩いていける距離にあると便利
□いつでも連絡が取れる
□どんな病気(疾患・外傷問わず)でも診てくださり、必要に応じて適切な医療機関を紹介してくださる
□往診ができる

介護保険の認定調査申請の際には「医師の意見書」が非常に大きく影響するといわれています。
認定調査の前にかかりつけ医に「どのような状態だから、どのような介護保険サービスを受けたい。だからどのくらいの介護度となることが希望で、そのために先生に意見書が回ってくるので協力して欲しい。」ときちんと要望を伝えておくことが大事です。

健康診断を活用しよう

健康診断は最低でも1年に1度は受診するように促しましょう。

健康診断の効果

・病気を早く見つけ出し、早く治療できる
・健康状態の変化をチェックでき、健康管理の目安にできる
・日常の生活習慣と健康への影響が客観的にわかる
・健康に対しての興味と理解を深め、生活習慣の見直しができる

「もしかして認知症?」と介護者が感じたとき、介護者以上に要介護者は自分の変化に気づいています。しかし、それを認めるのが怖いがゆえに医療機関の受診を拒む傾向にあります。
例えば「健康診断」のついでに簡単な認知症チェックをしてもらうように予めかかりつけ医と相談するなどの工夫をしましょう。

服薬管理について

「服薬管理」は医療行為です。つまり命に関わる行為です。ですから、一般的にヘルパーさんが行っているお薬に関することは「服薬介助」といいます。

薬には作用や副作用というものがあります。そして、いま服薬している薬は何の病気にどのような効果があるのかを医師や薬剤師から説明をうけることが大事です。副作用がでたら内服をやめてすぐに医師に報告しましょう。服薬は命と直結しているといっても過言ではありません。要介護者の命の安全をどのように守るか、介護者にとっての課題ですね。

高齢者のもの忘れや認知症に対しての服薬工夫
一包化して間違いなく飲めるようにする

一包化とは、朝なら朝に飲む薬をひとつの袋にまとめるお薬の提供の仕方です。医師の指示があれば、調剤薬局などで、服用時刻を印刷して、一包化してくれます。

一包化には、若干の費用がかかります。診療報酬では、56日分までは1週間ごとに300円、57日分以上は2,700円が調剤料に加算されると決められています。また、一包化の不便な点は、途中で薬の内容が変わったとき、服用中止になった薬を抜き出すのが難しいことです。

しかし、数種類の薬を服用時刻ごとにセットして間違いなく飲むのは、認知症でない高齢者でも簡単なことではありません。また、一包化にすれば、お薬を梱包しているアルミのシートに関する事故や不便はなくなります。アルミのシートのまま服用してしまい喉や食道を傷つけ、緊急治療が必要になるケースは案外多いです。

「服薬ボックス」あるいは「おくすりカレンダー」などを使う

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曜日や日付が分かる段階の人であれば、「服薬ボックス」あるいは「おくすりカレンダー」「おくすりポケット」を使うと、服用の有無が確認できるので、便利です。
サイズや材質など、多種の市販品がありますので、お薬の量や梱包のサイズ、取り出し易さ、セットする場所などを考慮して購入することも工夫の一つです。
また、要介護者の状況に合わせて便利グッズも見直しが必要なので、高額品の購入はお考えになったほうがいいかも知れません。

家族がタイミングをみて電話する

時間を見計らって電話で服薬を促すことも一つの工夫です。
電話は服薬の介助にもなりますが、コミュニケーションにもなります。要介護者の心のケアにもなるので、一石二鳥になる場合もあります。

訪問薬剤指導や訪問看護による服薬管理を利用する

医療保険では、主治医の指示により、薬剤師が自宅に訪問して「在宅患者訪問薬剤管理指導」する制度があります。薬剤師が、薬を自宅に配達し、残薬などを調べて服薬状況を把握、適切に服薬できるように工夫や指導をしてくれます。また、その結果は医師に報告されることになっています。

「在宅患者訪問薬剤管理指導料」は、5,500円を月2回に限り算定できるとされているので、自己負担が発生します。
また、介護保険による訪問看護のサービスを利用することもできます。訪問看護は要介護者にとって分かりやすく、飲みすぎや飲み忘れを少なくするための工夫をするとともに、服薬状況を把握できる方法を考える必要があります。費用も含めて医師に相談しましょう。

服薬時刻を外れてもよいので、訪問介護やデイサービス利用時に服薬

働く介護者が服薬の確認をするのは現実的に難しい場合が多いです。訪問介護やデイサービスなどを利用している場合には、ヘルパーや看護師、デイサービスのスタッフが服薬介助してくださいます。しかしながら時間に制約のあるサービスの場合、必ず決まった時刻にお薬の服用ができない場合もあります。服薬時間が重要なお薬もありますので、医師と相談した上で支援者の介助も利用しましょう。

救急車を呼ぶ

「いつもと違う」と感じたらすぐに受診

健康のチェックポイント

□食事をきちんと摂っているか
□排泄はできているか
□夜はよく眠れているか
□つまづきやすくなっていないか。膝や手などにかすり傷が無いか
□顔色は良いか
□手足の力が弱くなっていることはないか
□しびれはないか
□ろれつが回りにくくなっていないか
□めまいやのぼせなどの症状はないか
□吐き気はないか
□動悸や胸苦しさを感じてないか

救急車を呼ぶ

実際に緊急事態が起こると動揺してうまく対応できないことがあります。
緊急時に落ち着いて対応するためには以下のような準備を電話のそばに用意しておくことも大切です。

■救急車の呼び方
・119番に通報
・「救急ですか?火災ですか?」と聞かれるので「救急です」と応えます、
・住所と目印になるものを伝える
(住所は読み上げるだけにするために、書いておく。目印も書いておく)
・患者の生年月日と年齢
・いつから、何がどうして、どういう状況なのかを手短に伝える

■救急車が来るまで
・応急手当が必要な場合は救急隊が教えてくださいますので、その指示に従う
・保険証、お金、お薬手帳、飲んでいる薬、患者の靴を準備する
・人手があれば救急車を誘導する
・かかりつけ医の情報を用意しておく

■救急車がきたら
・何時にどうなったのかを手短に伝える
・救急隊の指示に従う
・救急車を呼んだ人がその場にいるのであれば、家に鍵をかけて救急車に同乗する

医療情報キットを常備しよう

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いま、全国に広がりつつある医療情報キット。
「もしも…」のときの安全と安心を守る取り組みとして、かかりつけ医や服薬内容などの医療情報を入れた容器「救急医療情報キット」を冷蔵庫に保管し、救急医療に生かします。東京都の港区が東京消防庁と取り組みを開始したのをきっかけに全国の自治体で高齢者住宅を中心に無償提供をしています。

←港区の医療情報キットです。

医療情報キットの特徴

■キットの中身
・かかりつけ医や持病などの医療情報
・薬剤情報提供書(写し)
・診察券(写し)
・健康保険証(写し)
・本人の写真などの情報
・家族親族の緊急連絡先
を専用の容器に入れ、自宅に保管しておきます

■キットの保管場所
冷蔵庫です。
ほとんどのお宅で冷蔵庫は台所にあるので、救急隊がキットがどこにあるかすぐにわかります。

■キットの存在アピールは
ステッカーを玄関などの目につく場所に貼ります。
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■防災グッズとしての役割も
高齢者や健康に不安のある方などの緊急時対策のみならず、災害時にも医療情報は役に立ちます。

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個人で作ることもできます

←玄関の内側に設置した例

医療情報キットの取組みは徐々に広まっております。お住まいの行政機関(高齢者関係、福祉関係)または消防署にお問合せください。

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